朝晩の空気に秋の深まりを感じる季節となりました。
体調を崩しやすい時期ですので、どうぞお身体に気をつけてお過ごしください。
今月からブログ更新頑張っていきます!
皆さんこんにちは!
大阪府堺市を拠点に関西圏全域で造成工事や土地開発、下水工事、建築土木工事、プラント改修工事と多岐にわたる事業を展開している
遼建、更新担当の富山です。
目次
〜土地を建物に適した状態へ整える基礎の仕事〜
私たちが住む住宅地や商業施設、学校、道路…。
それらの“土地”は、もともと自然のままでは建物を建てられません。
山や斜面を削ったり、低地を盛り上げたりして、
「安全で安定した土地」に変える工事――
それが**造成工事(ぞうせいこうじ)**です。
造成工事は、建築や土木のスタート地点ともいえる重要な仕事であり、
地域の発展・都市の整備に欠かせない基礎技術です。
造成工事とは、建築や開発を行う前に、土地を安全に使えるよう整備する工事のことです。
大きく分けると、以下のような目的があります👇
1️⃣ 地形を整える(切土・盛土)
土地の高低差を整えて、平らな敷地をつくる。
2️⃣ 地盤を強くする(地盤改良)
建物が沈下しないように地盤を固める。
3️⃣ 雨水・排水の経路をつくる(排水設備)
大雨でも浸水しないように側溝や排水路を設置。
4️⃣ 周囲の土地を守る(擁壁・法面工事)
崩れやすい斜面や高低差を安全に支える構造物をつくる。
このように、造成工事は「土地の体を整える仕事」。
家づくりや都市開発の第一歩として、最も基礎的かつ重要な役割を担っています。
造成の中でも特に多いのが宅地造成工事。
住宅を建てるために行われる土地整備で、
都市部の再開発や郊外の新興住宅地造成など、全国で広く行われています。
宅地造成では、次のような工事が行われます👇
切土・盛土による土地の平坦化
擁壁の設置
排水管・雨水桝の敷設
道路・歩道・造成区画の整備
また、宅地造成等規制法に基づき、
一定の規模以上の造成では「開発許可」が必要になります。
許可を受けずに行うと、法律違反になるケースもあるため、
設計段階から行政と綿密に調整を行うことが欠かせません。
田畑を宅地や工業用地に変える場合は、「農地転用許可」が必要です。
これは、国土の農業資源を守るために定められた制度で、
農地を勝手に埋め立てたり舗装したりすることはできません。
市街化区域・調整区域によって許可の条件が異なり、
地域開発に携わる施工会社・設計会社・行政が一体となって進めます。
造成工事は、こうした法的手続きを経て初めて着工できる専門工事です。
造成工事は、次のような手順で進みます👇
1️⃣ 現地調査
地盤の強さ・地形・水の流れを調査。
2️⃣ 設計・許可申請
擁壁構造・排水計画を図面にし、行政に提出。
3️⃣ 仮設・準備工事
進入路・仮囲い・重機ヤードを整備。
4️⃣ 切土・盛土
土を削ったり盛ったりして地形を整える。
5️⃣ 排水設備・擁壁施工
雨水の逃げ道を作り、崩れ防止構造を設置。
6️⃣ 地盤改良・転圧
ローラーで締め固め、沈下しない土地に仕上げる。
7️⃣ 検査・完了
行政検査を経て、宅地として引き渡し。
どの工程にも専門技術が必要であり、
測量・重機オペレーター・土木施工管理技士など多くのプロが関わります。
造成工事の現場は、まさに**「地図に残る仕事」**です。
山を削り、道をつくり、住宅地を形にする。
そのすべての始まりが「造成工」です。
重機オペレーター・施工管理者・測量技士など、活躍の場は幅広く、
現場で経験を積むことで土木技術者としての専門性が身につきます。
将来的には、開発計画の立案や設計監理などにも関わることができ、
“地域の未来を形にする”やりがいある分野です。
造成工事とは、建築可能な土地をつくる基礎工事。
宅地造成や農地転用には法的許可が必要。
地形整備・排水・擁壁・地盤改良など、多くの専門工程で構成。
土木技術者としての成長チャンスが多く、社会的に重要な仕事。
🏗️ 「土地を整える」――それは、街づくりの第一歩。
次回もお楽しみに!
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大阪府堺市を拠点に関西圏全域で造成工事や土地開発、下水工事、建築土木工事、プラント改修工事と多岐にわたる事業を展開しております。
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